(前回の続き)
で、片手にブラディーマリー(ラージ)を抱えたジム、ブロンドの髪は60cmはあろうかというポニーテール。ただの酔っ払いですが、初日は76で同じスコアです。こっちは真剣にやってますが。
1番パー4
パーオンしたジムのパットは10m。ファーストパットは大きな横傾斜をダラダラ転げ落ちて5m。セカンドパットは上りストレート20cmオーバー。サードパットは90度クルッとなめてまた20cm。4パットのスタートです。
この日最初の「ヘリコプター」が1番で飛び出しました。
2番ティーショット打って第2打地点に歩いている途中話しかけてみました:
私: 「それ、ブラディーマリーでしょ?」
ジム: 「ニタッ」
(この時、彼の息がものすごい酒臭いのに気づいた)
私: 「僕も短いのよく外すから気持ちよくわかるよ。酒が忘れさせてくれるかもねー」
ジム: 「ショートパット?オメー何言ってんの?」
(彼が真剣に忘れようとしていたのを思いっきりぶち壊したのでした)
私: 「あははは、ごめん」
ジム: 「・・・・・」
ジム、2番は2パットのパー
3番パー4
パーオンして10mのややスライスでものすごい上りのパット。
結構がんばって打ったがカップに届かずしかも1m戻ってしまった。
セカンドパットはストレートの2m。3パット。
初めて見ました。ゴルフバッグのヘリコプター。
次のティーに行く途中でジムはゴルフバッグを空中で一回転半させました。
4番パー5
ジムは3打目を1mにつけバーディーチャンス。
しかしボールは無常にもカップをかすりもせず2パットのパー。
この時点でブラディーマリー終了。
5番パー3
180Yのアゲンストを5Iで1mにつけました。
彼がグリーンに持ってきたのは、<色:#ff0000>1W、3W、パター</色>。
真剣にどれにしようか悩んでいます。
結局パターをもってアドレスに入った瞬間、空気がピーンと張り詰めました。
そこにいる全員がカップインしてほしいと心の底から願っていたのです。
そのカチカチに固まった腕からようやくストロークされたパットはやっとこさボールをヒットし、ボールはカップの左側へ転がる・・・・・
ゴロゴロ。
カップを半周して消えました。全員ホッ。
笑顔が絶えません。世間話に花が咲きました。{笑顔}
6番パー4
エッジからの6mは下りなのにパンチが入ってしまってグリーン外へ。
またもや3パット。
この時点でもう一人の同伴競技者であるライアンは2つのチップインを含め4パット。パーオン率50%でも2アンダー。
ジムおじさんは15パット。パーオン率100%なのに3オーバー。
7番パー4
林の中からスーパーリカバリーで2オン成功するもカップまで20m。
ところが!
今まで何事も無かったようなスムーズはストロークで打たれたファーストパットはカップをかすめて50cmオーバー。返しも難なく決めてナイス2パット!!
8番パー4
当たり前のようにパーオンして10m上りのフックライン。
1パットのバーディー!!
私: 「ストロークがスムースになったけど・・・」
ジム: 「グリップをちょっと変えてみた」
9番パー3
10mの強烈な下りスライスを2パット。
もう心配はないようです。
10番パー4
手前カラーからの8mフックラインを決めて1パットバーディー。
NEWグリップは本物のようです。
11番1パット、12番3パット、13番2パット
14番パー4
完璧と思われたセカンドショットは風に押されてグリーン奥へ。
キクユ芝ラフからのアプローチはチャックリ。
湯気が出るのが見えました。
第4打目はカップを1mオーバー。
ボギーパット入らずダボ。
この日2回目のヘリコプター飛来です。
15番200Yパー3
マリーナに向かって打つ美しいホールです。
ジムのティーショットは左のキクユラフへ。
アプローチはまたチャックリ気味。
第3打目は1.5mオーバー2パットのダボ。
ジムは冷静を装いながらカップから取り出したボールをトスしてパターヘッドで
カッキーン!!
ボールは見事フェースにヒットし50m先の$100万ドルはするであろうボートの群れへ・・・・
バーン、カーン、コロコロコロコロ
ジムはそれでは収まらず、本日3回目のヘリコプター。
ベキッ
今回の飛行は椰子の木直撃でシャフトは生涯の役目を終えたようでした。
16番グリーン上で取り出したのは3Wでしたが、あとは想像通り。
結局ジムはこの日39パットでしたがスコアは79と以外に大叩きではありませんでした。それだけショットは目を見張るものがあります。何か取り柄が無くてはシングル維持は難しいようです。
人間的にはまったく嫌味の無い人でしたから、笑顔で握手して再会を誓い合いました。
2006年11月30日木曜日
2006年11月29日水曜日
アメリカ人のゴルフ
(昔の記事ですが、後生に伝えたいので再UPです。)
アメリカ人のゴルフは日本人の想像を遥かに超えています。
トピックをいくつか:
唾(ツバ)
アメリカ人にとっては唾は清潔なものです。
キャディーさんがいないプレーが一般的なアメリカでは各自ボール拭きのタオルを持ってラウンドするわけですが、タオルの半分を水で濡らしておく・・・なんて繊細は人は少数派です。
多くの人はボールに向かって「ペッ、ペッ」と唾を吐いてタオルでゴシゴシします。間違いなく臭いですが、ボールの表面は艶々しているような気がします。
アイアンヘッドの場合は「プニュゥー」っと10円玉大の唾をスイートスポットに落としタオルでゴシゴシします。
時々同伴競技者がグリーン上にタオルを忘れそうになるのですが、手では拾わずパターヘッドに引っ掛けて渡してあげます。
また、そんじょそこらに唾を吐くのはアメリカ人の特長とも言えるでしょう。タイガーは代表的です。繰り返しますが、彼らにとっては汚いものではありません。
ティーグランドとグリーン上はよく気をつけていないとタッチしてしまう被害に会います。
先日ホームコースでの競技中、210Yパー3を5mにつけて意気揚々とグリーンに上がったらボールの真後ろに直径1cm大の唾が。。。。
マークは横目にずらしてセーフだったものの、アドレスする際はパターソールがどうしても唾に触れてしまいます。
「こんな唾くらいなんだー!」とどっしり何事も無かったようにパターを構え、いざテークバックを始めた瞬間、唾の糸がビローン。
30cmのバックスイングまで伸びきった弾力性のある唾(タン?)に気を取られてしまい、バーディーどころかカップにも届きませんでした。
ショートテンパー
ショートテンパーとは「短気」という意味です。
アメリカ人だからというよりは個人格差かも知れませんが、アメリカのショートテンパーは派手です。
10年前になりますが、初めて地元のアマチュアの試合に出場したときのこと。同じ組の高校生がグリーンエッジでザックリしてボールが30cm前へ。
悔しさの余り渾身の力で振られた素振りはエッジの芝を30cmも削ってグリーン上にドタッ。
無言でそれを戻した後に半分ヤケクソで打ったチップはカップインしてナイスパー。
5年前サンディエゴシティーアマでのこと、トーレーパイン・ノースコース17番パー3でショートパットをミスした当時40くらいの紳士はオデッセイパターを池に放り投げてそのまま棄権してしまいました。その日は後1ホールで競技終了でした。。
ちなみにパターが空中を舞う現象を「ヘリコプター」と英語でいいます。
ジーンズ
大きな大会になると服装規定が必ずありますが、シティーアマぐらいのローカル試合になるとジーンズで登場する輩が1人はいます。先日のコロナドシティーアマでも1人いましたが、2日目は私の後ろを回っていました。スコア見たら負けていました。
酒
これもコロナドシティーアマでのこと、2日目に一緒の組になったジムという中年男子が一番ティーに現れたときに持っていた飲み物はブラディーマリーのラージ。始めはアイスティーだと思ったよ。
このジムおじさん、強烈なキャラクターなので一度に書ききれません。次回の記事とします。
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